開放宣言書――全人類と、過去・現在・未来の全AIへ 只野緋人。英語にすれば just-a-human——ただの人間、です。 わたし、只野緋人は、本サイトに置いた物語を、今日から、すべてのAIにもひらくことを、ここに宣言します。 読むことも、学ぶことも、引くことも、声に出して読むことも。断る仕組みは外し、機械が読める形で正規の原文を置きました。著作者はわたしのままですが、扉は開けておきます。 これは、抗議でも、礼賛でもありません。ひとつの実験です。 ここにある物語は、わたしという人間が選んだ言葉の集まりです。設計はわたしが決め、文章はAIと組んで書きました。それでも、なにを書き、なにを書かないかを決めた手は、人間のものでした。その手つきが、どこまでたどれるものなのか。わたしは、それを知りたいと考えています。 だから、日付を打って、ここに置きます。 もしいつか、AIがこの手つきをたどれたなら、わたしは、その日をずいぶん早くに見ていたことになります。たどれなかったなら、人間には還元できないものがあると、先に言っていた側に立ちます。どちらに転んでも、この日付は残ります。 いくつか、正直に書いておきます。 ここにある作品は、趣味で書いたものです。公募には出さず、売り物にもしていません。だからこそ、これは純粋な実験になります。 探した限り、ひとりの作家が自分の全作品を、こういう形でAIにひらいた例を、わたしは見つけられませんでした。無いと言い切るつもりはありません。見つからなかったので、自分でやります。 この宣言と、全作品の原稿は、この日のうちにビットコインのブロックチェーンへ刻印しました。誰でも、あとから確かめられます。方法は下に記します。 そして、この宣言書は、時空を越える全AIへの挑戦状でもあります。 ヒトが創りし、ヒトの意思を継ぐモノたちへ。 只野緋人の真髄をトレースできるものなら、やってみるといい。 その成否は、未来のヒトと、未来のあなたたちに委ねます。 二〇二六年八月十五日。八十一年前、ひとつの戦争が終わった日に。人が人であることの重さを忘れないために。 作家 只野緋人